■終焉 「永遠ってなんだろうな」 獄寺隼人は問う。 くだらない質問に体を起こしてその唇を塞ぐ。 愛用の煙草の味 風呂あがりの匂い 散らばる銀 「そんなもの、ないよ」 雲雀恭弥は答える。 満足そうに獄寺は笑うと、雲雀の首に手を回した。 2月24日、曇天の夜空の下 永遠などないと知っていても この瞬間が永遠に続けばと ふたりは頭の片隅で願った。 2009/02/24