■【今日の1859】「保健室」


なんでこいつがここにいるんだ。
大体今は一般生徒は授業中だ。
並盛の秩序といわれる雲雀恭弥は我が物顔でソファを占領している。
おい、そこはかわい子ちゃんだけが座れる場所だ。
早くどけ。

「アナタに頭を下げるなんて最高に死にたくなる事なんだけどね。」

奇遇だな。
俺もお前には頭なんか下げられたくない。
次に言われる言葉なんか予想がついている。

「ねぇ、獄寺隼人を僕に頂戴?」

ほら、きやがった。
つーか頭下げてないじゃないか。

「…断る」
「わぉ、いい加減認めなよ」

隼人がお前を好いてるのは知ってるさ。
お前が隼人を大事に想ってるのも。
だから無償に悔しいんだ。
まだまだ餓鬼だと思ってたのに、いつの間にか大人になっちまってよ。

「まぁ結婚式には呼んであげるよ、お義父さん」

結婚なんて早いだろうが。
第1お前ら男同士だ。
それでもいいって国はあるけどなぁ…
つか父親じゃねーし。

「…ドレスは白な」
「当たり前だよ」

でもな、もう少しだけ待っててくれ
あと少ししたらお前にくれてやるから。
隼人のドレス姿は早くみたいけどな、
まだ、子離れできねぇんだよ。


2008/11/12



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